サンドボックスサーバー技術情報

1. 本ページの概要

本ページでは、多言語音声翻訳コンテストで提供される「サンドボックスサーバー」に関する技術的な詳細情報を提供いたします。以下では、サンドボックスサーバーを実際に使うためのAPI仕様およびAPI呼び出し回数の残回数の確認方法等について記載しております。

コンテストに参加する開発者のみなさんに、より積極的にサンドボックスサーバーを利用していただけるように、技術フォーラムとサンプルコードも公開しておりますのでご参照ください!

2. サンドボックスサーバーの使い方

以下の説明では、サンドボックスサーバーの利用申請後、お手元にアプリケーションID(以下ID)とシークレットキー(以下キー)が発行済みであることを前提とします。

2.1. 認証APIでアクセストークンを取得する

アクセストークンを取得するには、HTTPSで以下のパラメータを付加してPOSTにてリクエストしてください。そうすれば、アクセストークン(accessToken)を含んだJSON形式レスポンスを受けられます。

アクセストークンの有効期間は、およそ1時間です。無効となった際は、再度認証APIでアクセストークンを取得ください。

URL

https://auth.mimi.fd.ai/v2/token 

パラメータ

パラメータ名必須指定する値
client_id*発行された「アプリケーションID」の文字列
client_secret*発行された「シークレットキー」の文字列
scope*以下の文字列を固定で設定してください。

https://apis.mimi.fd.ai/auth/nict-tts/http-api-service;https://apis.mimi.fd.ai/auth/nict-tra/http-api-service;https://apis.mimi.fd.ai/auth/nict-asr/http-api-service;https://apis.mimi.fd.ai/auth/nict-asr/websocket-api-service;https://apis.mimi.fd.ai/auth/applications.r
grant_type*以下の文字列を固定で設定してください。

https://auth.mimi.fd.ai/grant_type/application_credentials

curlコマンドでのリクエスト例

curl -X POST https://auth.mimi.fd.ai/v2/token \
-F grant_type="https://auth.mimi.fd.ai/grant_type/application_credentials" \
-F client_id="386c60273fa143aabbd35f996bb56403" \
-F client_secret="fd4f7c5506cdb63d65689be34a26260ab1a942a5c1ed0975c4c390f143a7be3e3a357436afe6a533b0ed8f4558e939ac3fbd879dc11a99ca24b52ca61b13b25ebdb3eb1f813b37ec5fa18295ae1a55fe7c27487011ce909a54dfe4197239623b5d42d3636dd3e30d679fca65361127c1bee38594b1d68bd0bf67b02360e8b1b736caa58a10bff0120f3cd4932b5858c5be2c336eb317f3cc6e71339e6b493b2e737fd480a6fa75f55f44417f3d7bbb9b87a730a4e960817db497b7df07c9e1bda7f95abbbb182d705a8d643dea13937754e1ebd22316a9610a6204991a1f51e85b9e4f45b59d371d6ca6e629b6878e20cae6794b6e6e6aaa817b2a49e17ee0c8"  \
--form-string scope="https://apis.mimi.fd.ai/auth/nict-tts/http-api-service;https://apis.mimi.fd.ai/auth/nict-tra/http-api-service;https://apis.mimi.fd.ai/auth/nict-asr/http-api-service;https://apis.mimi.fd.ai/auth/nict-asr/websocket-api-service;https://apis.mimi.fd.ai/auth/applications.r"

応答結果

{
  "startTimestamp": 1541754398,
  "selfLink": "https://auth.mimi.fd.ai/v2/operations/d1f59f1a399c4da4b28bd0497d5f5404",
  "kind": "auth#operation#accesstoken", 
  "code": 200, 
  "status": "success", 
  "expires_in": 3600, 
  "targetLink": "",
  "operationId": "d1f59f1a399c4da4b28bd0497d5f5404",
  "error": "",
  "accessToken": "4767c0df-0717-4918-8a5f-e2cf81df4e2b",
  "endTimestamp": 1541754399, 
  "progress": 100
}

2.2. 音声APIを使う

アクセストークンを取得した後、そのアクセストークンを用いて以下の3種類のAPIを使用することができます。

APIの種別エンドポイント用途
音声認識APIhttps://sandbox-sr.mimi.fd.ai/送信された音声データから、話している言葉を認識して、テキストを取り出すことができます
機械翻訳APIhttps://sandbox-mt.mimi.fd.ai/machine_translationある言語で書かれたテキストを、指定した別の言語に翻訳し、その結果のテキストを取り出すことができます。
音声合成APIhttps://sandbox-ss.mimi.fd.ai/speech_synthesis送信されたテキストを機械の音声で読み上げ、音声データを取り出すことができます。

使い方については、サンプルコードでも利用している「自動音声翻訳共通API(NICT SDK互換API)」を使用する方法と、サーバのAPIを直接実行する2種類の方法があります。どちらでも、お好きな方法でご利用ください。

3. サンドボックスサーバーの利用回数

上記の音声API、特に音声認識は、一般的なWebAPIに比べて、サーバーのリソースを多く必要とします。そのため、少人数のユーザーがサーバへ高負荷をかけている状態が続かないよう、「チケット」 という形でサーバへのアクセスの上限を定めています。

とはいえ、例外的な過負荷の場合を除き、コンテスト参加者のみなさんには自由にサーバーを利用していただきたいのでチケットは多めに付与しております。

サンドボックスサーバー申請直後の状態では、 30,000チケットを付与しており、音声APIを30,000回まで利用可能です。(認証APIの利用にはチケットは消費しません)

試作・開発の段階で、使い切ってしまいそうな場合は、追加申請が可能です。1度の追加申請で 50,000チケット を追加付与、最大5回までの追加申請が可能ですので、たくさん使って開発・試作に役立ててください。

チケットの残数は、以下のAPIを使うことで確認することができます。

4. もっと簡単に音声APIを試したい…という方へ

APIを実行して試すことが難しい方は、Webブラウザで試していただくこともできます。

ただし、以下に記載する内容は、フェアリーデバイセズ株式会社が提供する音声APIサービスmimi®の無料お試し利用の範囲であり、多言語音声翻訳コンテストのサンドボックスサーバーの利用アカウントとは無関係であることを予めご了承ください。

利用手順

  1. Googleアカウントを用意します
  2. https://console.mimi.fd.ai/auth/login/ にアクセスします
  3. 1で用意したGoogleアカウントでサインインします
  4. 左上のメニューボタンよりサイドメニューを表示し「音声認識 mimi ASR」「機械翻訳 mimi TRA」「音声合成 mimi TTS」のいずれか使いたいものを選択します。
  5. あとは該当の画面内の案内に従って文章を入力したり音声を入力したりすれば、翻訳結果や合成された音声の再生を試してみることができます。